ちょっと待て。成功、成功って言うけど、それ一体何だ?
「成功」
よく使う言葉で、よく耳にする言葉だけど、「成功」って一体何だろう。
莫大な資産を手にすること?
絶対的な権力を手に入れること?
家族仲良く1軒屋で暮らすこと?
あるいは、全てを手に入れること?
答えがあるようで、答えのない問いかけ。
「成功」とは何か。
私なりに解釈してみました。
1.「成功」という言葉について考える
・「成功」という言葉の意味
「成功」という言葉をググってみると、次のような意味合いで出てきます。
- 1 物事を目的どおりに成し遂げること。「失敗は成功の母」「新規事業が成功をおさめる」「実験に成功する」
- 2 物事をうまく成し遂げて、社会的地位や名声などを得ること。「写真家として成功する」
- (goo国語辞書より)
言葉の意味では、一般的にイメージされる、「夢を叶える」「お金持ちになる」「偉い人になる」などの意味合いになるようです。
だけど、極端な話で、一生貧乏な画家は夢を叶えているけど、「成功」していると言えるでしょうか。
もちろん、それが良い悪いというのは賛否両論あると思います。
お金のために働いてるんじゃない!という意見を否定するつもりはないし、儲からなくても続けられるのは、本当に好きだということなのだから、尊敬に値することです。
だけど、ここではあくまでも、「成功」についてフォーカスしていきたいと思います。
・「成功」という言葉の成り立ちを考える
成功という言葉の成り立ちを考えるに当たっては、英語の「success」の成り立ちを考えるのが分かりやすいです。「success」という言葉は、ラテン語から来ており、直訳すると「次に」+「来ること」という意味を持つことがわかります。
次に来ること=成功というのはよく分からないけれど、「何の」次に来ることなのかを考えるとその謎も解けます。
それはつまり、「失敗」を繰り返し、「次に来る」、失敗以外の結果、それを「成功」と呼ぶということです。
古来よりあらゆる技術や文化は失敗を繰り返すうちに洗練され進化してきた。
その過程の中には失敗と成功の繰り返しがあったということです。
・言葉としての「成功」は、目的を達成すること
意味と成り立ちから見ても、言葉として直接的に捉えると、「成功」は何かを成し遂げたり、目的を達成することであると分かります。だけど、現代で「成功」というと、それではピンときません。
2.どんな人に「成功している」という感覚を抱くか考える
「成功」という意味を現代に即した形で捉えようとするならば、反対に、「どんな人が成功しているのか」ということを考えれば分かりやすいのではないでしょうか。
例えば、「イチロー」は成功しているだろうか。10人中10人がyesでしょう。
ユニクロで有名なファーストリテイリングの「柳井正」は成功しているか?と聞かれれば、やはり10人中10人がyesではないでしょうか。
それは、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツでも同じ返事が帰ってくるでしょう。
上記の人々の共通点は何でしょうか。
やはり、それぞれがそれぞれの道を極め、「その結果として」大金と名誉をつかんでいることではないでしょうか。
いやいや、やっぱりお金じゃないの?と思う人もいるかもしれません。
では反対に聞くが、詐欺や犯罪で億万長者になった人間を目の前に、あなたは成功していると心から言えるでしょうか?
それは言えないでしょう。
なぜなら、「社会的に正しくないこと」をしているからです。
ここから見える事実は一つ。「お金」と「社会的地位」がともなうことが、現代の「成功」には不可欠なのであるということです。
3.成功したい理由から考える
・あなたは何故、成功したいのか
あなたは何故、成功にこだわるのでしょう。私も含めて、それは人類の謎とも言えるかもしれない。明日のご飯さえあれば良いはず。寝るところがあって、最低限の文化的生活が満たされるのであれば、それで良いはずです。
だけど、「成功」への渇望は消えることはない。
そのために日々身を削り、心を削り、汗を流し、涙を流して努力しています。
一体何故でしょうか。
私には一つだけ思い当たる答えがあります。
それは、私たちが「人間」だから。
この世界の生物で、唯一、より高い場所を、より良い明日を望む生き物であるという事です。
これは変えることはできません。ゆとり社会だと言われても、上昇志向がないと言われていても、心の奥底には火が灯っている。
そう、変えられない本能だからです。
そして、「成功」の実現により得られる恩恵に人間は希望を抱かざるを得ない。
家族を楽にさせたい、もっと豪華に生活したい、悠々自適に暮らしたい、あらゆる束縛から解放されたい。全ての欲求を満たす鍵が「成功」ならば、それを求めずにはいられません。
あなたの「成功」を求める理由は何でしょうか?
・「成功」とは、次のステージへの入り口である
あなたが、もし「成功」したいと思うのであれば、その糸口を掴むための簡単な方法が一つあります。それは、成功している人の共通点を見つけてみることです。
先ほど挙げた、「イチロー」「柳井正」「スティーブ・ジョブズ」「ビル・ゲイツ」その他にも成功者は多々いますが、上述の4名だけでも、共通点がいくつかあります。
もちろん、「富」「名声」というのは分かりきったことです。
しかし、決して見落とせない部分が一つある。それは、全員が自身の責任と決断、成果によって生活が決定する立場にあるということです。
すなわち、全員が「成果報酬」とも言える環境に身をおいているということです。
これは、日本のサラリーマンには、あまりない状況なのです。
仕事において、50の力でも100の力でも固定給は同じだからです。
しかし、彼らは違います。
たった一度でも失敗すれば、給料どころか全てを失う可能性すらあります。ですが、彼らは己の技術、知識、努力を形にして、成果をあげ、対価を受け取っています。スティーブ・ジョブズは一度失敗したが、再起して2度目の成功を成し遂げています。
つまり、「成功者」とは、自身で決めた分野を徹底的に極め、磨き、「その結果」として、富や名声を得た人々を指す言葉だと私は思います。
そして、「成功」は一度で終わりではない。
例えば、「イチロー」は、メジャーにいった時点で成功しているとも言えます。
ですが、本人はメジャーへ行き、素晴らしい功績を打ち立ててなお、努力を決して欠かすことはありません。「イチロー」にとって、もはや過去の成功は新たなスタート地点に過ぎず、次の目標に狙いを定めているということです。
つまり、成功の先にはさらなる成功への道が開いている。
「成功」とは、次のステージへの入り口なのです。
4.どうすれば「成功」できるのか?
「成功」するための方法は、はっきり言って一つしかありません。
「これだ!」と思える分野を見つけ、一歩踏み出してみること。
それで成功できたら苦労しない!と言われるかもしれませんが、
例えば、保険の営業で年収数千万を稼ぐ人もいれば、動画の配信で年収数千万を稼ぐ人もいる。絵を描くことかもしれないし、もしかすると、アプリを作り続けていたら大ヒットするかもしれない。死ぬほど努力した後に、少しだけ追い風が吹くと、とんでもない結果になるのです。それは、もう神のみぞ知ることですが。
だけど、一つ言えることは、自分自身の「努力」や「アイディア」が直接、成果・報酬につながるようなことでなければ、決して「成功」はできないということです。
前述したが、50の仕事でも100の仕事でも報酬が同じだというのなら、50の仕事をする人間のほうがある意味では賢いかもしれない。
だが、100の仕事をする人と、1000の仕事する人で報酬が10倍差なら努力すれば「成功」に近づいていけるというわけです。
ただし、誤解しないでもらいたいのは、50の仕事しかしなくても、100の仕事する分の結果をあげられるならば、それが最も最善の策なのです。
5.「成功」したい!今からできること。
成功が何か分かった。成功するための条件も分かった。しかし、問題が一つある。
得意なことが無い。
興味があることが無い。あるいはそれが多すぎる。
能力が無いかもしれない。
今の仕事はやめられない。
そんな悩みは誰にでもつきもの。
私はいつも思います。
もし、何か特別なものを作る技術があるなら、それを生かしてもう成功しているでしょう。
もし、興味があることがあって、ひたすら打ち込んでいたら、このページは見ていないかもしれません。
もし、何の束縛もなく、自由だったなら、「成功」したいなんて、思わないかもしれません。
このブログにたどり着いたあなたは、何かしらの悩みを抱えていて、その悩みから抜け出し、自分らしい生活と最大の自由を手に入れるためには「成功」しなければならないと強く思っているはずです。
まずは、その意識を持ち、初めの一歩を踏み出してみることが大切だと私は思います。
その一歩は必ず、次の2歩目に繋がります。
マラソンも、一番きついのは走り始めです。
モノづくりをしたいなら、それを勉強するのもいいかもしれません。
プログラマーになりたいなら、まず、何か簡単なプログラムを作ってみましょう。
作家になりたいなら、短編でいいので作品を書いてみましょう。
このブログが成功へと踏み出す第一歩のきっかけとなれば幸いです。