〈合格〉プログラミング未経験者がPython3エンジニア認定基礎試験を受験してみた
Python3 エンジニア認定基礎試験を受験し、無事に合格しました。
受験に際して、色々と情報集めしましたが、情報が少ないなーと感じた筆者です。
①試験の概要
②勉強方法
③実際の試験を受けた感想と注意点
④受験したメリット
この辺をまとめられたらなーと思います。
特に、試験を受けた瞬間、一瞬脳がフリーズしました…w
その辺の内容も盛り込みます^^;
Python3エンジニア認定基礎試験とは?
とりあえず、HPから引用
試験名:Python3 エンジニア認定基礎試験
(英名:Python 3 Certified Engineer Basic Examination)
資格名:Python3 エンジニア認定基礎試験合格者
(英名:Python 3 Basic Grammar Certification)
概要:文法基礎を問う試験
要するに、Python3を扱うにあたって、基礎知識があることを証明できる入門用の資格ですよってことですね。
どんな試験なの?
試験は、365日、通年行われています。自分で、行きやすいテストセンターを探して、都合の良い日を予約して受験するという形式です。
(下記、公式ページリンク)
また、試験は全て「選択問題」形式で、4択の選択肢から正答を選ぶテスト形式です。
全40問、うち70%である28問の正解で合格という難易度です。
まあぶっちゃけ、この辺のことに関しては、公式ページにも書いてありますし、紹介しているブログがたくさんあるので、割愛させて頂きますね。
既にある情報をもう一度書いても仕方ないですので。
1週間で合格した勉強方法について
本当に1週間で合格できるの?
これは、受験される方の勉強意欲次第とも言えますが、実際に合格できたので、可能か不可能かと問われれば可能です。
まず、私自身の知識量ですが、IT業界にいるもののプログラミング知識はないという状態でした。
そもそも、業務内容的にプログラミングを勉強する必要は全くないのですが、思い立ったが吉日!唐突に勉強意欲が湧いてきたので、きっかけになればと受験することにしました。
そんな私ですが、10日の勉強で800点/1000点で(ギリギリですが)合格できました。
↓試験終了後にこんな感じのレポートを貰えます。恥ずかしいのでカットしてますが、各項目ごとの得点率なども載っているので、不合格だった場合の勉強や自分の弱い部分の把握にも使えそうです。
どうやって勉強したか?
さて、一番気になっているのが勉強方法ではないでしょうか。
まず、一日の勉強時間は平均して3時間~4時間ほどです。
「毎日社畜してるから勉強時間とれねーぜ…」って方は10日よりももっと伸びるかもしれません。
まず、勉強にあたって利用したものは3つです。
①入門用のテキスト
③Dive Into Examの模擬試験
①は有料(Amazonで購入)
②は書籍なら購入、ネットには無料で公開されていますので好きな方を選べば良いと思います(私は書籍の方が好みなので購入しました)
③はアカウントを登録すれば無料で利用できます
まずは、入門用テキストで頭をPythonに切り替えろ!!
勉強を始めようと決意したとき、私は考えました。
(購入した順番は、Python3チュートリアル→入門用テキスト)
「な、なんだこのチュートリアル…説明書なのに何も説明されてない^^;」
つまり、ノンプログラマーには少々(いや、けっこう)難しい内容なわけですw
そこで、諦めの早い私は試験を受けることを諦めたのでした何とか思い踏みとどまって、Amazonでもっと簡単なテキストを探して、そこから勉強することにしました。
私が使ったテキストはコチラ↓
このテキストを使ってみて思いました。
「Pythonメッチャおもしれええーーー!!!!」
10日で合格できた一番の要因はこれかもしれません。
注意事項としては、入門用テキストは、必ず実機でコードを打ち込んで試しながら読んでください。それだけで、この後に待ち構えるPython3チュートリアル(別名:難読な説明書)の理解の速度が圧倒的に変わります。
私は、大体2日半でこのテキストを勉強し終えました。(約10時間ほど)
次にPython3チュートリアルを頭に叩き込め!
入門用テキストを一通り終えて、自信をつけた私は、さっそくPython3チュートリアルを開きます。
1項目のタイトルが「食欲をそそってみようか」なのに食欲を削ぎ取られた気分でしたが、初めは読みづらいと感じるかもしれません。ですが、「お気楽な入門編」あたりを読破しところからはすらすらと頭に入るようになります。
ちなみに、このテキストは購入しなくてもネット上で公開されています。
https://docs.python.org/ja/3/tutorial/
*2022/3/5現在、第4版は3.9.0版に対応しているようですが、詳細は公式HPなどでご確認ください。
私は、書籍の方が勉強しやすいかなと思ったので書籍を購入しました。
これは正直どちらでもいいかと思います。
(ちなみに公式サイトではこの書籍版が紹介されています)
さて、このチュートリアルですが、勉強方法は以下のようにしました。
注意)以下は、「合格するための勉強」であって、Pythonを使いこなすためには、もっと丁寧に勉強しないと駄目です…^^;
①第1章から第8章までをとりあえず流し読み。(第8章までなのは、第9章のクラスが個人的に難しかったので)1時間もかからず読み終わるかと思います。
②第1章から、サンプルが載ってるページなどは実際に自分でも打ち込んで試しながら学習を進める。やってると分かりますが、「なんでこここうなるんだよ!」っていうところが出てくるので、適宜ネットで調べましょう。ありがたいことに、サンプルコードをそのまま打ち込めば、解説してくれている先人たちがいます。
③第8章のエラーと例外まで勉強を進めたら、いったん第9章を飛ばして第10章から先を勉強します。ちなみに12章~14章は一読するくらいで大丈夫です(理由は後で説明)
④最後まで終わったら、第9章も一通り勉強しましょう(ただ、理解に時間がかかるので、ある程度流しでやりましょう)チュートリアルを1周勉強するのに、大体6~8時間、2日~2日半くらいを費やします。
⑤チュートリアルを一周終えたら、大体残り日数が4日前後だと思います。
ここでまず、模擬試験をやります。模擬試験は、「DIVE INTO EXAM」というサイトが無料で公開していますので、こちらに登録して受験します。
https://exam.diveintocode.jp/exam
ぶっちゃけ、この模擬試験が一番大事です。
もう一度言います。この模擬試験をどれくらい極めるかで合格できるかできないかが決まります。
ここでは、とりあえず1度受験して、現在の実力を確かめましょう。
受験し終わったら、結果と共に、回答が表示されます。解説はありませんので、間違った問題や適当に書いて正解した問題について、ネットやテキストで「なぜ間違ったのか」「何故正解なのか」を必ず突き詰めてください。
ここからとても重要なことを言います。
実際の試験では、模擬試験に似た内容の問題もそれなりにありました。
しかし、模擬試験とは問い方が違っているものや、より深いことを聞いてくる問題が多かったという印象です。ただ、模擬試験の問題について、全て解説付きで回答できるくらいまで知識を深めていれば、それなりの点数を取る事ができると思います。
なので、模擬試験については、この後も随時受験して、毎回1000点満点を取るのはもちろんのこと、全ての問題について、「何故こうなるのか」を解説できるようになってください。ちなみにこの過程も数時間あれば、それなりに点数を取れて解説ができるようになります。
⑥あとは、模擬試験→間違った問題を調べる→チュートリアルでその部分を確認するを繰り返しながら、1000点満点を何度もとれるくらいまで勉強してください。
⑦模擬試験を完璧にしたら、最後の仕上げです。
試験では、「チュートリアルのコード覚えておけば良かった!」という部分がいくつかありました。特に、4章~8章まではしっかりとコードを見たり動かしたりして覚えた方が良いです。基本的に余った時間は全てこれに費やして下さい。
下記は、公式サイトからの引用ですが、
章立て | 出題率 |
---|---|
1章 食欲をそそってみようか | 2.5% |
2章 Pythonインタープリタの使い方 | 2.5% |
3章 気楽な入門編 | 15.0% |
4章 制御構造ツール | 22.5% |
5章 データ構造 | 17.5% |
6章 モジュール | 5.0% |
7章 入出力 | 2.5% |
8章 エラーと例外 | 10.0% |
9章 クラス | 5.0% |
10章 標準ライブラリめぐり | 10.0% |
11章 標準ライブラリめぐり─PartII | 2.5% |
12章 仮想環境とパッケージ | 2.5% |
13章 次はなに? | 0.0% |
14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 | 2.5% |
こんな感じで出題されます。
*以下はあくまでも自分の体験に基づくものです!
個人差があると思うのでご自身でも確認してみてください
各章について自分の受験体験を元に説明を加えると、
1章→確実に正解する。ページ数も少ない
2章→確実に正解する。ページ数も少ない
3章→確実に正解する。絶対に落とせない
4章→確実に正解する。絶対に落とせない
5章→確実に正解する。絶対に落とせない
6章→ページ数の割には出題数が少ないですが、正解したいところ
7章→手を抜いてもよし
8章→確実に正解する
9章→捨てても良い。余裕があれば勉強。
10章→取りたいところ。ページ数に対して出題が多い。
11章→捨てても良い。
12章→確実に正解する。ページ数も少ない
13章→出題範囲外なので一読でOK
14章→確実に正解する。ページ数も少なく、出題される内容が限られている。
上記のうち、1章、2章、13章、14章あたりは模擬試験を完璧にしておけば、まず落とすことはなさそうです。
捨てても良いと書いたところも、模擬試験を似たような問題が運よく出れば得点できます。
3,4,5章は出題数が多いため、ここを落とすと絶望的です…w
上の表を参考にしながら、出題数の多い章を重点的に勉強すると良いと思います。
ただし!
これは「合格」という点にだけ着目しているものなので、Pythonについて理解を深めていく上では全ての章についてしっかりと理解した方が良いことは言うまでもありません。
実際に受験した感想と注意点
実際の問題を目の前にすると「やっぱり難しい」
実際の問題も、チュートリアルで「これ見た!」というようなものや「模擬試験に似たような問題あった」というものが多数出題されていました。
しかし、見慣れた模擬試験の問題文やチュートリアルとは違う文字列を前にすると、難しく感じてしまいます。
一つ言えることは「時間はかなり余裕がある」ため、落ち着いて受験しましょうということです。
私は、ゆっくり考えて解いて、2回見直しまでして、受験完了のボタンを押すのに3分ほど悩んで、なお20分ほど余りましたw
なので、絶対に焦らずにゆっくり考えて試験に臨みましょう。
受験前にも注意!
受験当日の持ち物にも注意が必要です。
基本的に必要なものは2つで、本人確認書類と「OdysseyCBT」のログインIDとパスワードです。後者は、ネットから自分で登録して取得します。
試験開始時に、このIDとパスワードを試験会場のPCに打ち込んで試験をスタートするため、持っていないと受験ができません。要注意です。
(なお、私は登録したパスワードをあろうことかド忘れして、試験管の方にお願いしてロッカーまで確認しに戻りました…w)
受験後は、その場で結果発表、印刷した試験結果を貰って帰宅、という流れです。
受験したメリットは?
まずは、「試験を受ける」ということそのものが、勉強にメリハリをつけるための良いきっかけになったと思います。期間を決めて勉強するというのは、私としては効率も上がって良かったです。
そして、資格欄にも「Python3エンジニア認定基礎試験合格者」と書くことができます。
最後に、私は試験を終えた後、せっかくだからもっと深堀しようと思って、機械学習についての書籍を購入したのですが、一度基礎を勉強したことで、内容がすらすらと頭に入ってきますし、試験の過程で「何故エラーになるのか」「どうしてこうなるのか」ということを調べる事に慣れたおかげで、当たった壁に自分で対処することができて、勉強が捗りました。
感想としては「受けて良かった」と心から思います。
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