前向きに生きるというけれども...前だけ見てたら車は運転できない
前向きに生きる
声高に叫ばれる考え方ですよね。
後ろを振り返ってくよくよしながら生きていたら精神的に辛いだけだと。
振り返ることも大切だが、前を向いて生きなければと。いや、前だけ向いて走っていけばいいと。
ところで、人生の進むスピードって徒歩か車かで言ったらどっちだと思います?
僕は車の速度で人生は流れると思います。
なぜか?
飛行機や電車はほとんど一定速度で、さらに目的地がある。特に電車はレールの上までしかいけない。飛行機も確かにどこにでもいけるが、操縦したことはないし、ある人も少ないと思う。
車なら僕も運転できるし、乗ったことある人が多いと思う。つまり、実感が湧きやすい。
車って前だけ見てても運転できない。
後ろはもちろん、横にも気を配らないといけない。
立ち止まろうと思えば必ず後ろを確認することになる。
行き過ぎれば、タイミングによってはバックしてやり直すこともできる。
そんな風に車の運転には柔軟な思考や動きが必要になる。
人生を進むのもこれと同じじゃないだろうか。
間違ったと思ったらバックすることが必要。
例えば高速道路の車や一方通行に入ってしまった車と同じように、過ちを犯してしまったり、前に進むことしか考えずに走っていたら、もう後戻りできなくなるかもしれない。
その時は遠回りでも正しい道に入って、時には前後左右に気を配りながら進んでいかなければならない。
こうやって走っていく道、そのプロセスを人生というのではないか。
僕はそう思います。
それを無理矢理に、前だけ向いてと強制して闇雲に走っていけば事故にあうだけ。
振り返りつつ、周囲を顧みつつ、目的地を定めて走る。ついたら、次の目的地へ。また、次の目的地へ。
人生、後ろを向くことも大切なのではないでしょうか。